パン作りの工程では、気を付けるポイントが多数あります。
些細な違いであっても、まったく異なった仕上がりになってしまうこともありうるのです。
こちらのセクションでは、パン作りを失敗しないためのポイントを工程ごとにご紹介します。
パン作りの際の参考にしてくださいね。
下準備はしっかりと
パン作りはまず、必要な道具と材料をそろえるところからスタートします。
簡単なことのように思えますが、しっかり準備を整えておかないと、パン作りの失敗につながることもあります。
下準備のポイント
- 計量できる材料は計っておく
- バター・牛乳・卵などを室温に戻す
- 水の温度を調節する
台を準備する
パン生地をこねるためのスペースをしっかりと確保しましょう。
製パン用のボードや板をそろえるのがオススメです。
長辺が50cm程度の大きさはあり、厚みは2,3cmあるしっかり動かない重さの物を選びましょう。
スペースは台所の空きスペースやダイニングテーブルでも構いませんが、しっかりと広さを確保するようにしましょう。

計量
下準備の中でも最重要といわれるのが、材料の正確な計量です。
少しの材料の誤差でパンの仕上がりに大きな違いが出てきてしまいます。
デジタルスケールを使う
針の秤では、細かな値まで正確に測ることができません。
パン作りでは、1g単位まで正確に測ることができるデジタルスケールを使用しましょう。
特に、塩やドライイーストは使用量が少ないですが、少しの誤差が仕上がりに影響します。
1gよりも少ない量を計る際には、多めの量を秤で計って、そこから等分するとよいでしょう。
(例:0.5gだと2.0gを4等分する)
温度調節
材料の温度と室温に気を配りましょう。
室温は季節によって変化するため、材料の温度もその影響を受けます。

イースト菌は30~40℃で活発に活動しますので、こねあげ温度を調整する必要があります。
手ごねする場合は、生地の温度が室温に近づきやすくなります。
室温に合わせて水の温度を変えましょう。
- 室温が22~28℃程度:水道水をそのまま使用
- 室温が15℃以下:水温は35℃に
- 室温29℃以上:水温は15℃に
また、バターや牛乳を室温に戻しておきます。
室温とは一般的に20℃から25℃くらいを指します。
夏場であれば、使用する少し前に冷蔵庫から出し、冬場であればもっと前に冷蔵庫から出しておく必要があります。
この温度に保てるよう、冷蔵庫から出すタイミングを室温に応じて変えましょう。
脱脂粉乳に注意!
脱脂粉乳は湿気を吸いやすく、すぐに固まってしまいます。
固まった状態のまま使用すると、パン生地がダマになりやすい為避けましょう。
湿気を吸わないためには、計量後すぐにラップをかけて保管しておくのがオススメです。