アメリカのパン
アメリカには原住民をはじめ移住民族が多く、人種や文化もさまざま入り混じっています。
それゆえ、パンの種類もさまざまで、多くの種類が食されています。
そんな中でもアメリカを代表するパンをご紹介します。
ベーグル

もとは、ユダヤ人が朝食に食べていたとされるのがベーグル。
アメリカにユダヤ人が移住してきたときに伝わり、ニューヨークの名物パンとなりました。
ベーグルの形はドーナツを膨らませたようなリング状が特徴的です。
生地の端同士を合わせて、熱湯にくぐらせてから焼き上げます。
それにより、もっちり・目の詰まったベーグルが完成するのです。
しっかり満腹感の得られるベーグルですが、卵や牛乳を使用しないため、実はとても低カロリー。
日本でも、ベーグル専門店を多く見かけることができます。
ナッツやドライフルーツ・クリームなど様々な味のバリエーションが楽しめます。
真ん中でカットして野菜をサンドし、サンドイッチのように食べる方法もオススメ。
マフィン

酵母は使用しないが、パン屋さんでも人気の焼き菓子がマフィン。
ベーキングパウダーで気軽に焼き上げることができるため、家庭でも簡単に手作りを楽しむことができます。
卵やバターを入れたリッチな生地を使用し、ドライフルーツやチョコチップを入れたもの・塩気がきいたものなど味付けはさまざま。
コーヒーや紅茶との相性も良く、朝食やおやつとして広く愛されています。
シナモンロール

もとはスウェーデンで誕生したといわれるシナモンロール。
本場アメリカのものは日本で販売されているものより甘みが強く大きいものが多くなっています。
長方形に伸ばした生地にシナモンや砂糖を巻きこんで、渦巻き状に仕上げます。
最後に表面にアイシングをたっぷりかけてあるのが特徴的。
焼き上げてから時間がたつと、アイシングがべたついてきてしまうので、早めに食べるのがオススメです。
ブラジルのパン
ポンデケージョ

Iuliia Timofeeva/Shutterstock.com
年中温暖な気候のブラジルでは、小麦やキャッサバ、トウモロコシが多く栽培されています。
そんなキャッサバの粉やタピオカ粉を使用してモチモチ食感に仕上げたパンがポンデケージョです。
日本のパン屋でも多く見かけるようになり、チーズの風味とモチモチ食感のファンも多いのではないでしょうか?
ブラジルでは「ポン=パン」「ケージョ=チーズ」を意味します。
まさに名前の通りポンデケージョは、風味豊かなチーズ味でピンポン玉のような丸い形のパンです。
本場ブラジルでは、レストランやカフェでも定番のメニューで、お酒やコーヒーとともに愛されています。
生地には卵やチーズを加え、発酵させずに焼き上げるため、家庭でも簡単に作ることができます。
本場ブラジルではハムやベーコンの入ったものも家庭の味として作られています。
メキシコのパン
トルティーヤ

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メキシコではトウモロコシの栽培が非常に盛んで、トウモロコシ粉からできたトルティーヤが日常的に食されています。
スペインの「トルティーヤ」という名前のオムレツに形が似ているため、このように呼ばれるようになりました。
生地に使用する粉は、火にかけて乾燥させておくのがポイント。
こうすることで、トウモロコシの風味がふわっと広がります。
そんな生地を薄く丸い形に伸ばして焼き上げます。
トルティーヤはトウモロコシの粉だけではなく、小麦粉を混ぜた生地や小麦粉だけで出来た生地を使用する場合もあります。
焼き立てが最もおいしく、おかずと一緒に食べたり、具をまいて食べるのが一般的な食べ方です。
日本では、チリソースや野菜をはさんで食べるタコスや、小さく切って油で揚げたタコスチップスがよく食べられています。