ロシアのパン
ピロシキ

ロシアの代表的料理であるピロシキ。
肉や野菜などの具をパン生地で包んだボリュームのあるパン。
日本では油で揚げるのが主流ですが、本場ロシアでは焼いて仕上げることが多いようです。
ロシアではパンというよりは、粉料理の一種と考えられており、各家庭によって形や味はさまざまです。
家庭だけではなくフォーマルな場でも提供されることが多い、国民的な食べ物です。
黒パン

Karapetyan Georgy /Shutterstock.com
粗挽きのライ麦粉に小麦粉とそば粉を混ぜて作る黒い色のどっしりとしたパン。
ライ麦粉とサワー種の独特な酸味が特徴的です。
作る工程には、難易度の高い場面が多く、時間も多く必要とします。
薄くスライスして塩気の強い前菜などを乗せて食べる方法がロシアでは一般的。
少しトーストしてもおいしく食べることができます。
トルコのパン
エキメキ

Galiyah Assan /Shutterstock.com
エキメキとは、トルコ語でパンという意味。
一般的なエキメキは、平たくて外側はパリパリ、中側はモチモチ食感のナンのようなものです。
しかし、お店や家庭によってバリエーションはさまざまです。
表面にはゴマがまぶされているものが多く、ナッツなどを生地に混ぜ込んだものも食べられています。
本場トルコでは好きな具を持ち込めば、エキメキに乗せて焼いてくれるお店も。
食事のおかずと一緒に食べたり、ハチミツやバターを塗って食べたりと幅広く国民から愛されています。
ラバシュ

Mehmet Cetin /Shutterstock.com
トルコを中心とした中近東で毎日の食事に欠かせないパンがラバシュです。
小麦粉だけでシンプルに作られているため、カレーや香辛料のきいた食事によく合います。
発酵時間も短く、手軽に時間をかけず作ることができます。
中近東のパン
ピタ

Cathleen A Clapper /Shutterstock.com
数千年前から中近東では食されている代表的な白いパン。
おいしいものは中がしっかりと空洞になっています。
この空洞をきれいに作り出すには、高温で一気に焼き上げることが重要。
そのため中近東の国では、生地を自宅で作り、パン屋やお店で焼いてもらう人もいるそうです。
エチオピアのパン
インジェラ

pr2is /Shutterstock.com
クレープのような薄い生地のパン。
現地に育つ「テフ」という穀物の粉末に水を混ぜて発酵させ、焼いたもの。
「テフ」という穀物は、ビタミンなどの栄養素を多く含み、非常にヘルシーな食材です。
本場ではこのインジェラにおかずを包んで食べるスタイルが主流です。
ダボ

Rocky Valentine /Shutterstock.com
エチオピアでは、小麦粉を使用したパン全般を「ダボ」という。
カルダモンやナツメグなどのスパイスを入れて焼き上げるのが最大の特徴です。
日本人には想像がつかない、スパイシーなパンです。
朝食やコーヒータイムにも好んで食されています。